山猿塾だより
丹波山猿塾だよりバックナンバー
ここは、丹波市島で山猿塾を主宰する青木慧さんからの便りのコーナーです。
目 次
◆山猿塾だより◆81 FAGRI掲載日 96/06/07
◆山猿塾だより◆82 FAGRI掲載日 96/06/11
◆山猿塾だより◆83 FAGRI掲載日 96/06/25
◆山猿塾だより◆84=夏キャンプ山猿塾 FAGRI掲載日 96/07/03
◆山猿塾だより◆85=夏のキャンプ御案内 FAGRI掲載日 96/07/09
◆山猿塾だより◆86 FAGRI掲載日 96/07/10
◆山猿塾だより◆87 FAGRI掲載日 96/07/17
◆山猿塾だより◆88 FAGRI掲載日 96/07/24
◆山猿塾だより◆89 FAGRI掲載日 96/08/01
◆山猿塾だより◆90=参加・来訪日程 FAGRI掲載日 96/08/06
Contents Copyright 1996 Satoshi Aoki
07843 ◆山猿塾だより◆81 FAGRI掲載日 96/06/07
◇手造りパソコンの愛称◇
芝田まことさん(#7834)
芝田さん手造りのパソコンは、やはり制作者の名がほしいです。芝田さんの有限会
社E&I(Education & Information)の名をいただけるも
のなら、「E&I−Monkey(略称モンキー)」を追加案としたいと思います。
使わせてもらってからのお楽しみですが、モンキーが順調なら(失礼)ば、手造り
パソコンの御注文はE&Iへというわけです。
甲山さん(#7836)
愛称案をありがとうございました。おかげで前記のように芝田さんの名をいただく
追加案を思い付きました。
日曜祝日も休みなしで、まさに〈作業過多〉がつづいています。それでも住宅建設
はなかなかすすみません。容易ではありません。根気が勝負です。
としのぶさん(#7837)
愛称案をありがとう。こちらこそ、今後ともよろしく。
「SAL」は「HAL」からの変化で「猿」を意味しているわけですね。ところで、
サルだモンキーだといっているうちに、山猿塾も山猿の被害にあったようです。
◇山猿塾の山猿被害?◇
サナギマンさん(#7839)
5月にみえたあと、実は私も、すぐ畑を見てスイカはこのままでだいじょうぶか
な? と気にしていました。それから1週間ほどたって上の畑にあがると、やはりス
イカは焼けちぢれ、すでにミイラになっていました。すいません。「番人」がなまけ
もので……。
イチゴもほかの野菜も順調でしたが、このところ炎天つづきで水不足です。あわて
て水路の水を畑に流しました。でも、今夜から雨が降り出しました。梅雨の入りのよ
うです。ブドウの方は風にやられるほどまだのびていません。
ひまわり小屋に常駐している、もう1人の「番人」三成さんが3泊4日の社員旅行
にでかけて留守にしました。その最初の夜、めったにほえない番犬、権兵衛がえらく
ほえるので、ひまわり小屋周辺へ走って様子を見にいきました。
もしやまたまたマムシに犬小屋を占拠されたかと、とっさに護身用の「武器」ピッ
ケルを手にしていましたが、それらしい姿はありません。ふだんは極楽トンボの権兵
衛のほえ方は真剣で、本宅へ引き返してくると、またしばらくしてほえました。
投光機も用意して、何度かあたりを照らしましたがそれらしい姿はやはり見えませ
ん。翌朝、女房が畑のジャガイモが荒らされ、いくつか掘られているいるのを発見し
ました。いつか真っ昼間に姿を現した本物の山猿、しかも「離れボス」のあいつにち
がいありません。
女房は権兵衛もこわいだろうしかわいそうととい、私も下の集落のみなさんの安眠
妨害になると考え、「番人」が留守のあいだ、夜は権兵衛を本宅の中庭につないでお
きました。まだ確証を握ってはいませんが、山猿塾も山猿に荒らされるの巻でした。
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07861 ◆山猿塾だより◆82 FAGRI掲載日 96/06/11
芝田まことさん(#7845)
シールには制作者(社)の名も忘れないように入れてくださいね。
先日、ひまわり小屋の住人、三成さんに「モンキーはありますか」と聞かれ、「あ
れっ?」と戸惑いました。これは工具のモンキーです。そのとき気に入っていた案
「Monkey」は、山猿塾ではまぎらわしいな、と思いました。
そこで、いただいた愛称案の折衷・合成案として「EISAL(エイサル)」を再
提案します。意訳すると「英知(叡知)を凝集した山猿」とでもいったところです。
さまざまな参加者の英知に助けられている、山猿塾にふさわしい愛称でしょう?
Nackさん(#7851)
久しぶりです。精勤者を「出社拒否症」に勘違いしたお母さんは、結局、現れませ
んでした。
畳が1畳1,8000円とは高いですねえ。私の虎の巻「積算ポケット手帳」によ
ると、材工価格で特級品22,000円以上、1級品20,000円、2級品15,
000円となっています。いずれも新床です。
私もあまりの高さに悩んでいます。安物の杉板の床にして、知り合いの農家にいた
だいて古畳みで畳みベッドを作ろうかな、と算段しているところです。
枯れ木のむきにくい樹皮は、手まめに水をかけてやるか池にでも付けておくとむき
やすくなります。ちょうと梅雨らしい梅雨になって、その手間もいらないかもしれま
せんね。でも、檜はいくら乾燥させても、勝手に半割れにはなってくれません。残念
でした。いつでもやってきて半割を造ってください。
NATSUMIさん(#7851)
ぜひ山猿塾へおいでください。夏のキャンプの期間はまだ決めていませんが、その
さいなら多彩な人がみえると思います。でも、あまり人のいないふだんの日の方が、
落ち着くかもしれません。ところで、御家族は総勢4人でしたっけ?
ひまわり小屋には、後片付けがあまり得意でない独身青年が定住していますので、
手狭になっています。半独占状態ですので、御注意を。同じ独身組のNackさんあ
たりが「これじゃあ、みんなが泊まれないじゃないか」と活を入れてくれると助かり
ます。
サナギマンさん(#7856)
その後、ひまわり小屋の「番人」が帰ってきてから、猿の悪さは絶えています。こ
こに住んでいるかかぎり、菜園の位置もかえようがありませんし、この程度ならがま
んのうちでしょう。
Nackさんのいう〈頭の黒い猿〉もやってきますが、とくに夜の山猿塾は動物た
ちの天国です。ムカデ油の原料はもう十数匹とりました。野ねずみも多く、しま蛇や
青大将が住み付いています。すぐ下の水田には、もう鹿が入ったそうです。
私の仕事部屋の南側のガラス戸には、千匹単位の虫が集まってきますし、それを狙
って、雨がえるもガラスに吸い付いて待ち構えています。夜が明けると、アリが部屋
に入り込んで、虫の死骸を運びだします。これだけ虫がいるから、小鳥たちも多いの
でしょう。それぞれが一緒に暮らすしかないようです。
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07966 ◆山猿塾だより◆83 FAGRI掲載日 96/06/25
◇手造りパソコン=EISAL到着◇
芝田まことさん(#7863)
たいへん遅くなって恐縮です。芝田さんの手造りパソコンの愛称は、私ではなく制
作者の芝田さんに決定権を発揮していただきたかったので、私の返答が遅れて幸いで
した。ディスプレーにつづいて荷物が届き、段ボール箱をちょっとだけあけると「E
ISAL(エイサル)」のネームプレートが見えました。
というわけで、愛称はEISALに決定です。愛称案をいただいた甲山さん、とし
のぶさん、ありがとうございました。サナギマンさんには「Monkey」案に賛同
していただきましたが、残念ながら、既述のとおり山猿塾では工具のモンキーと間違
えがちなので撤回しました。
芝田さんが同封してくれたOS/2Warpの『ユーザーズ・ガイド』をまず通読
し、解説書?もまもなく通読し終えます。私が頑固に使ってきたOS/2V1が進化
したものですね。だから、慣れるのに手がはぶけそうなのでほっとしています。
そうですねえ。いまのところ音楽を楽しんでいる状況にはありません。毎朝、4時
半ごろには小鳥たちに起こされ、5時ごろから終日ばたばたと働きまくっています。
今日は雨と汗のシャワーをあびながら、樹皮むきでした。
そういえば、ほんものの山猿につづいて、親放れしたばかりのかわいい野兎が真っ
昼間に姿をみせるようになりました。夜には源氏ボタルが飛んでいます。昨夜は大型
のクワガタが仕事場(書斎)のガラス戸まで飛んできました。
◇増えた若者たち◇
私こと60歳の若者もがっばって働きまくっていますが、22歳の三成青年がひま
わり小屋に住み着いてから、やってくる若者が増えました。先日は日系ブラジル人の
青年男女それぞれ3人、計6人がやってきました。
7月2日には、東京在住の27歳の独身女性が、1週間の予定でやってきます。拙
著『ゴミ』と『自然に学ぶ丹波山猿塾』の読者です。畑づくりと草刈りが得意だそう
です。東京では市民農園を借りているとか。
でも、山猿塾の草刈りはマムシと出会う確率も高く、東京の草刈りとはわけがちが
います。1週間ももつかどうか? 独身青年がだれかサポートしてくれると助かりま
す。Nackさんもそろそろ半割ぬれ縁造りに現れそうだし、みえださんからも、滞
在中のイギリスから梅雨のころには帰国しますとの便りがありました。
東京の女性は、テント暮らしも覚悟のうえのようですが、雨つづきなので、せめて
ひまわり小屋に同宿してもらいたい。とはいえ、男女1対1ではどうも。だれか同宿
者がもう1人いればいいのだが……。
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08033 ◆山猿塾だより◆84=夏キャンプ山猿塾 FAGRI掲載日 96/07/03
◇全力投球が健康の元◇
甲山さん(#7998)
心配していただいて恐縮です。まあ、限界はわきまえているつもりですが、体力、
知力の全面的な全力投球、自身の能力の限界への挑戦が、健康の元と考えています。
それに、夏のキャンプ山猿塾までには、なんとかシャワーくらいはあびてもらえる
ようにと、第2期工事に夢中になっています。
◇EISALお世話さまでした◇
芝田まことさん(#8022)
先日は御苦労をおかけしました。芝田製EISALが高性能でも、なかなか簡単に
はいきませんね。やはりソフトやハードのメーカーが、売らんかなの目先を替えた新
製品をつぎつぎ開発し、ユーザーの蓄積された情報、労働力を軽視しているところに
問題がありそうです。
このことは、すでに拙著『欠陥情報化社会』などに書いたことですが、まだ未解決
のようです。パソコンのためのパソコン、ソフトのためのソフトになっており、手段
が目的化されているように思います。目的である肝心の情報が欠落しています。
まだ一苦労が必要なようで、いろいろお世話をかけます。よろしくお願いします。
◇96夏キャンプ山猿塾の日程◇
夏休みのキャンプ計画は、もう作成を急がなければならない時期になりました。ま
ず日程を決めておくことが肝心ですので、訪ねてくれたイギリス帰りのみえださん、
EISALの芝田さん、またひまわり小屋定住の三成さんなどの都合は聞きました。
いまのところ、8月2日(金)から土日をはさんで5日(月)までをキャンプ期間
としたいと思いますが、みなさまの御都合はいかがでしょうか? サナギマン事務局
長はなんでも登山を計画しているという話でしたが、その時期がいつだったか? 記
憶が消えてしまいました。
その後も、FAGRIをはじめとするパソコン通信の関係者以外の参加希望者が増
えています。芝田さんがみえた30日には、ちょうど姫路から新聞報道をみて親子4
人づれがはじめてきてくれました。また、昨日からは1週間の予定で、東京の独身女
性が拙著を読んだのを機会にテント暮らしをしています。
96夏キャンプ山猿塾も、春につづいて、ひろがった多様な参加者の交流の場にし
たいと考えています。日程のほか企画案などについても、御意見を聞かせてください。
パソコン通信には無関係の人たちには、早めに案内状を差し上げる必要がありますの
で、日程と企画を急いで決めたいと思います。よろしく。
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08062 ◆山猿塾だより◆85=夏のキャンプ御案内 FAGRI掲載日 96/07/09
◇96夏のキャンプ山猿塾 御案内◇
スピリットだけだった山猿塾も、少しずつ形になって見えてきました。拙著『自然
に学ぶ丹波山猿塾』の出版をきっかけに、朝日新聞が全国版で報道し、その後も読売
テレビが春のキャンプを放映し、産経新聞や読売新聞、丹波新聞などが山猿塾の試み
を紹介してくれました。その存在は徐々に知られるようになりました。
間伐材などの地元の眠れる資源を活用した、私たちの住宅自力建設もほぼ半分がで
きました。来る夏のキャンプまでには、風呂や台所が使えるようにと建築に励んでい
ます。ひまわり小屋にも独身青年が定住し、新たな冒険小屋(仮称)の建設がすすん
でいます。
自然に学ぶさまざまな実験が始まっています。日本の果樹の自給をめざす「サナギ
マン果樹園」の果樹とともに、「KOHクワガタの森」のクヌギ、コナラなども元気
に育っています。敷地内に自生した栗も、今年はじめて実をつけました。
今年の春に掘ったばかりの池にも淡水藻が繁殖し、その周辺にはモリアオガエルが
産卵し、源氏ホタルも住み着くようになりました。狸や鹿、イタチにつづいて本物の
山猿や野兎も姿をみせるようになりました。
なによりも、私たちがめざす「他人の親戚」の輪がひろがり、より深いものになっ
てきました。「96春のキャンプ山猿塾」につづいて、日ごろ個々ばらばらの山猿塾
の参加者、訪問者が、交流し親睦をはかる「96夏のキャンプ山猿塾」を催したいと
思います。
◇96夏のキャンプ要領◇
〈と き〉8月2日(金)〜5日(月)
〈ところ〉山猿塾(住所下記)
JR福知山線=丹波竹田駅下車 約3キロ
道路=国道175号線
(道中でおたずねのさいは、市島町内で集落名「市ノ貝(いち
のかい)」の道順を聞いてください)
〈催 し〉参加者の発案と自由な行動におまかせします。
可能なのは山菜とり、昆虫採集、土遊び、畑作業、木工細工、酒盛りな
ど。
〈費 用〉 実費。参加者相互の協議によって、食料を持ち寄りあるいは共同購入、食
事は持ち寄りあるいは共同炊飯
〈宿 泊〉 各自の自動車やテントで寝具持参。自動車やテント、寝具がない場合は事
前に御相談ください。
〈問合せ〉 下記の電話でお願いします。「コンピューター病(上腕外顆炎)」で手が
痛みますので、手紙や電子メールでの返答は避けさせていただきます。
なお、この御案内は、収容人員にも限りがありますので、すでに山猿塾に参加され
た方、訪問者、参加希望者に限りました。また、パソコン通信関係者(NIFTYの
FAGRI、FARCD)には、パソコン通信上で案内いたしますので、省略させて
いただきます。
〒669-43 兵庫県氷上郡市島町中竹田2760 山猿塾
青木 慧/明子
Z(0795)86 1286
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08068 ◆山猿塾だより◆86 FAGRI掲載日 96/07/10
KOHさん(#8051)
お久しぶりです。夏のキャンプの日程からはずれますが、日程にこだわらず、どう
ぞマイペースできてください。
ヤナギを植えてくれるなら、新しい池のほとりと、拡張した駐車場の土手の下あた
りでしょうね。桜は品種にもよるでしょうが、山猿塾の登り口の雑木林にも数本が自
生しています。植えてくれるなら、本宅の西側か駐車場のわきがよいのではないかと
思います。
イチゴはサナギマンさんが植えてくれましたが、収穫のあとだいぶツルが伸びてい
ます。これを放任してもいいし、苗にして移植してもいいのですが、手が回るかどう
かです。イチジクは草に隠れて姿が見えません。いずれ確かめます。
◇東京の独身女性◇
東京の27歳の独身女性が単身でやってきて、2日から8日まで1週間、滞在しま
した。もよりのJRの駅からザックを背負って約3キロ歩いてやってきて、帰りも車
で送ろうというのに、考えながら歩きたいからと、重くなったザックを背負って山猿
塾をあとにしました。
ひまわり小屋に定住している三成さんもそうですが、「いまどきの若い者は……」
という常識は、見直す必要があります。考え方もしっかりしていて、行動的で実行力
があります。私も、あらためていまの若い人を見直しました(もちろん、人それぞれ
ですが)。
梅雨空の日が多かったのに、ずいぶん頑張って助けてくれました。自分のテントの
周辺だけではなく、小屋と本宅の周辺や土手などの草を刈ってくれました。サナギマ
ンさんが植えてくれたジャガイモも掘り、一部はお土産に持ち帰りました。いもはや
はりかなり本物の山猿がかじっていたようです。
彼女は電気カンナや簡易ミゾキリも使い、大工仕事も始めました。勘もいいようで
す。いずれ自力で家を建てるということですが、その可能性も大きく、きっと実行す
るでしょう(この点についてはFARCDに書く予定です)。
彼女は大阪市立大学で心理学を学び、東京で就職していましたが、この5月に勤め
先の出版社を退社しました。働いてお金をえればなんでも買って暮らせるが、ただお
金を稼ぐために働いて、そのお金で物を買って暮らすのではなく、もっと「自分で生
活する」ようにになりたいといっていました。
「生活の知恵や生活術の伝承者のようになりたい」というような意味のことも、口
にしていました。東京で市民農園を借りているのもその一貫ですが、自分で作った農
作物を食べ、いずれ自力で建てた家に住んで「自分で生活する」というわけです。拙
著を読んで共感してくれたのも、そのあたりのようです。
ところで、サナギマンさんに悪いことをしてしまいました。各種の鎌の研ぎ方を彼
女に「伝授」したあと、下草刈用の鎌の試し切りをしたところ、とんだへまをやって
しまいました。
サナギマンさんが植えてくれた、ユズの木の周りの雑草を切ったはずが、肝心のユ
ズを切ってしまいました。幹が20cmくらい残っていて、小枝もついていますから、
また伸びるとは思います。が、とんだへまでした。
◇96夏のキャンプの日程◇
前回のたよりでは、少々一方的に「96夏のキャンプ山猿塾」の日程と要領を書い
てしまいました。気が付くと夏休みも間近で、FAGRIのみなさんと十分に相談す
る余裕を失っていました。
昨年来、パソコン通信以外の参加者が増えており、手紙で案内するには、急ぐ必要
がありました。パソコン通信以外の関係者への手紙による案内を、そのままたよりと
してこの会議室にアップしました。もちろん、これが「決定」ではなく、すべて参加
者自身の意志と行動が決め手です。御了解ください。
夏のキャンプには、風呂やシャワーで汗を流してもらえるように、毎日、精一杯、
建設作業に励んでいます。細かいところは後回しになるでしょうが、応急的にでも、
風呂とともに炊事場が使えるようになる見通しです。
20、21の両日には、三成青年の友人たちがやってきます。若い人たちの参加が
増えはじめただけではなく、最近、都市の年金生活者の長期滞在の希望も寄せられま
した。山猿塾の課題はますます増えていきそうです。
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08105 ◆山猿塾だより◆87 FAGRI掲載日 96/07/17
◇夏のキャンプ山猿塾の日程◇
芝田まことさん(#8080,8084)
芝田さん一家も期間外になりますか? やむをえませんが、様子のわかった常連、
ベテランさんが期間外になりそうなので、ちょっと心配しています。それに後述のよ
うに毎週のように分散してしまい、夏中、キャンプになってしまいそうです。
「いつでも、どなたでも、どうぞ」というのが、山猿塾のモットーですから、一定
期間のキャンプの日程と二重になってしまうのは宿命かもしれませんね。
暑い最中にEISALのめんどうをみてもらうことになり、恐縮です。私はパソコ
ンを仕事本位に考えていますので、まずは仕事に使えるようにマニュアルをのみこむ
必要がありそうです。手を疲れさせないためにも、製本されたマニュアルがほしいの
ですが、入手できるのでしょうか?
なお、くどいようですが、自分がパソコンを活用していても、他人には奨励できな
いと考えています。三成青年が自分でパソコン通信にアクセスするのを、邪魔はしま
せんが、奨励はしない方針です。残念ながら、パソコンの現状からいって、この方針
は変わりそうもありません。
◇雑草がしげるサナギマン果樹園と畑◇
サナギマンさん(#8096)
危ないとは思ったのですが、やはりキャンプ期間はサナギマンさん一家の予定とぶ
つかりましたか。なにせ物忘れの名人ですから、その予定を聞いたとき、メモを残し
ていればよかったのに……。申し訳ありませんでした。
1昨日夜9時ごろ、本宅の玄関先で元気いっぱいの赤マムシを生け捕りにしました。
もちろん、無傷で捕り、いま泥出しの最中です。前回の生け捕りにつづいて発見者は
女房でした。東京人の彼女も、一見してマムシとわかるようになったので、まずは安
心です。
しかし、先日、1週間、滞在して草刈りをしてくれた東京の独身女性には、サナギ
マン果樹園の草刈りを頼むのは遠慮しました。かなり雑草の森になっていますし、マ
ムシの活動期に入っているので、もしもの心配があったからです。
マムシはめったに自分の方から食いつきにくることはありませんが、一見して見分
けられないと、相手を挑発する結果になりがちです。みなさんにマムシをよく知って
もらうためにも、山猿塾では標本を捕ってマムシ酒を生産しています。
これだけ雑草がのびてしまうと、よほど様子がわかった人でないと、手刈りはちょ
っと危険かもしれません。草刈り機は1回、使っただけで眠っていますが、これを活
用してほしいと思います。
春のキャンプのさいにエンジンがかからなかったのは、燃料を入れたままにしてい
たため、ガソリン部分が揮発してオイル部分が残っていたからではないかと思われま
す。ガソリンで洗浄すれば使えると思います。これは現地事務局さんの判断です。
◇夏の山猿塾参加状況◇
一定期間を区切った「96夏のキャンプ山猿塾」の日程は、8月2日から5日まで
としましたが、いまのところの参加予定はばらばらです。わかったているだけでも、
毎週末がキャンプになってしまう気配です。
現在、予定がわかっているのは、つぎのとおりです。
1)7月20〜21日 三成青年グループ5人、サナギマン一家?
2)7月30日〜8月1日 FAGRI関係者とその家族7人
3)8月2〜5日 96夏のキャンプ山猿塾
4)8月8日以降 KOHさん
5)8月10,11日 芝田さん一家
6)8月11,12日 京都・フォトジャーナリスト?
7)8月17日 東京・調布市の7人
以上のほか、6月末、芝田さん一家といっしょになった姫路の親子4人が、参加し
たいとの手紙が届いています。また、三成青年の家族、女房の東京の友人、私たちの
娘たちなどが、まだ日程が決まっていませんが、来訪の予定です。さらに、突発訪問
を決め込んでいる常連さんが何人かいます。
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08135 ◆山猿塾だより◆88 FAGRI掲載日 96/07/24
芝田まことさん(#8109,8113)
入手したいのはIBM Worksのマニュアルです。でも、すぐには玩味できま
せんので、急ぎません。そのうちどこかに発注します(いつのことやら)。
池のドジョウは健在です。が、いまはやたらオタマジャクシが増え、小さくて真っ
黒なモリアオガエルのオタマジャクシもかなりいます。それはそうと、山猿塾の池に
も名前が必要ですねえ。なにかいい名前はないでしょうか?
NATSUMIさん(#8111,8117)
お会いできるのを楽しみに待っています。草刈りは助かりますが、それもほどほど
に、腰を落ち着けて語り合いましょう。とはいえ、大工はキャンプ前の追い込みでば
たばたしていますが、悪しからず。
NATSTUMIさん一行がみえたさいには、風呂が使えるようになるかもしれないので、
このところたいそう頑張っています。が、人の出入りが激しいので、なかなか予定通
りにはまいりません。
当地も日中はかなり暑く、いくら新品のテントでも蒸し風呂になってしまいます。
夜涼しくなるまでは、ひまわり小屋の土間と吹き抜けの台所兼居間を共同で使ってく
ださい。作業小屋は干している材木に占領されていますが、ずぶとい人は材木の上で
何時間も昼寝しています。
ひょっとすると、そのころにはわが家の台所も、ひまわり小屋から本宅へ引っ越し
できるかもしれません。そうなれば、吹き抜けもゆっくりとみなさんで使っていただ
けるのですが……、どうなりますか?
サナギマンさん(#8119)
21日は御苦労さんでした。奥さんもずいぶん草刈りで頑張っていましたが、疲れ
られたのではないですか? 日が長いので、日帰りでも、朝早くから夜までにはかな
り時間がありますねえ。
草刈り機の復活はさすがでした。草刈り機の部品(バンド)も、サナギマンさんか
ら離れがたかったのでしょう。今日、郵便で届きました。
〈シャワーの利用など山猿塾を利用するときのルールづくりが必要だ〉ということ
は、私どもも考えていないわけではないのですが、なかなかむずかしい問題です。
近隣の農家のなかにも、収穫祭などをひらいて都会から人を招いているところもあ
ります。が「1泊1万円」も取っているとか、風評も流れてきます。私どもそういう
ふうにはしたくありません。ボランティアに徹したいと思っています。
それにしても、だんだんと諸経費がかさんでいきます。いまのところ耐えられる範
囲内ですが、将来はどうなるか? でも、汗をかいた人たちには風呂にも入ってほし
いです。といって、汗をかかなかったからといって、風呂代をとるわけにもいきませ
ん。どのくらい汗をかいたかで、色分けする「勤務評定」の真似もしたくありません。
諸経費の分担も、自分たちはその気でも、多少とも金銭が動くと、税金問題や法的
規制のいろいろな問題がからんできます。あれこれ考えてはいますが、結局、なんと
かなるだろうということで、まあ、いまのところなんとかなっています。
それに、みなさんにいろいろ助けていただいていることを忘れてはいません。今後
は、長い将来を見据えて、どうするか、長いスパンで、みなさんとともに考え、決め
ていきたいと思っています。サナギマンさんも、ぜひ知恵をしぼってください。
諸経費のことにもかかわりますが、わが家の合併浄化槽(8人家族用)も、参加者
が増えると浄化能力を超えそうで、こういうことも今後、考えていかなければなりま
せん。しかし、「案ずるより産むがやすし」です。なにかやりつづけさえすれば、な
んとかなっていくものです。
◇夏のキャンプ山猿塾参加状況◇
手が回らないので、まだ一部、案内状も発送し終わらないでいますが、参加希望者
は増えつつあります。ただ、やはり日程がばらばらで、8月2〜5日に集中しないの
が難点であり、またいいところでもあります。
今日24日も新型のベンツが山猿塾にやってきました。池田市の会社経営者でした。
朝日新聞の記事を読んで、ずっと訪ねたいと思っていたそうです。
明日25日には、姫路市で独り暮らしをしている年金生活者が、東京で働いている
息子の車に乗せられてやってきます。永住したいという希望を持っています。希望が
かなうよう協力はおしまないつもりですが、まず現場を見て、よく観察してほしいと
いっています。
京都のフォトジャーナリストも、仲間の何人かとやってくるようです。三成青年の
友人たちからも、参加表明の手紙が届きました。先日の東京の独身女性からも、キャ
ンプ期間になるか不明ですが、またくるとの手紙が届きました。
東京にいるわが家の長女は、少し潮が引いてから、8月末か9月の頭にやってくる
ということです。今夏は、山猿塾でもだいぶ暑くなりそうです。
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08179 ◆山猿塾だより◆89 FAGRI掲載日 96/08/01
◇退化か進化か?◇
芝田まことさん(#8140)
いろいろ調べていただき助かります。やはり製本されたマニュアルは出さない方針
でしたか。パソコンの発達というより、なにか逃げ道をひろげられた気がします。
かつて拙著『IBM欠陥パソコン』の思わぬ体験取材のさいは、トラブルが起こっ
ても、マニュアルを盾に使われました。「マニュアルがスペックですから、マニュア
ルにないことはできません」と逃げられたものです。
結果的には、私がマニュアルを盾に欠陥を追及することになりましたが、あのころ
が懐かしいくらいです。パソコンの発達方向が、どうも変な方向に向いているようで
なりません。
◇山猿塾利用のルール◇
サナギマンさん(#8142)
確かにボランティアにも限度があります。このところ日々、その限界を感じていま
す。諸経費もさることながら、かかる諸手間の方が大きな負担になりつつあります。
はっきりいって、これも相手次第で、1人ひとり違うところがむずかしいところです。
拙著の読者やFAGRIで様子がわかっている人たちとはちがって、テレビや新聞
を見てきてくれる人たちのなかには、1人ひとりの違いが際立っています。しかも、
一律ではなく、この1人ひとりの違いを重視していきたいと思っています。
最近の新しい参加者には、両極端の例がありました。1つは、読売ファミリーニ
ュース(播磨版)の記事を見て訪ねてきた親子4人づれは、たまたま芝田まことさん
一家と一緒になりましたが、いたく感動したようです。
その後、拙著『自然に学ぶ丹波山猿塾』も読んで、感動的な手紙をくれました。そ
して、先週の日曜日に、2度目にきてくれました。彼らからすすめられて、拙著を読
みかけている友人の家族4人とともに、8人づれでした。
日帰りでしたが、手際よく日覆いをはり、1〜3歳の子どもたちも山水で遊んでい
ました。すべて自分たちでまかない、私たちはなに1つ手出ししないですみました。
アウトドアの経験もはじめてのようでしたが、こういうふうに自分たちでまかい片付
けるルールでやっていただけると、私たちも気分爽快です。
しかし、そういうルールを知らない「お客さん」の場合は、1から10まで私たち
の負担になります。NATSUMIさん一家と茶古川さん一家が昨日、帰られる直前に、単身
で現れた大阪の主婦の場合は、すてきな自然をテレビで見て訪ねてくれました。
「自然が好きです」といっていましたが、旅行者として自然を見物するだけです。
その自然と直接ふれる機会を積極的につくるでもなく、3食昼寝付きでした。そして、
今朝、帰る前に「奥さん、いくらですか」とたずねました。
私は即座に「金は取りません」といいましたが、キツネにつままれたような顔をし
ていました。「こんどみえるときには、私の本を読んできてください」と『自然に学
ぶ丹波山猿塾』を贈呈していましたが、彼女は1万円を包んで手渡しました。「受け
取れないので、本代だけいただきましょう」といいました。
女房や三成青年とも話したのですが、正直いって、金はほしいです。とはいえ、1
万円ぽっちの商いのために、こんな手数がかかることはごめんです。女房も疲れまし
た。彼女の負担が多すぎます。私も民宿のまねごとみたいな商売をする気はさらさら
ありませんし、山猿塾の趣旨にも反します。
しかし、考えてみれば、世間ではこういう感覚の人たちが大半です。こういう人た
ちにこそ、山猿塾がなんたるかを知ってもらいたいところです。でも、現実にはこれ
はたいへんな作業です。ボランティアの限界を感じます。ほんとに消耗しますが、こ
ういう人たちも含めていける、包容力のあるルールが必要ですねえ。
◇灼熱の山猿塾◇
NATSUMIさん(#8149,8167)
山猿塾も灼熱の日々がつづいています。そんな日に一家5人でたいへんでしたねえ。
子どもさんもまだ幼いので、疲れてしまったようですね。私たちも、「96夏のキャ
ンプ山猿塾」までに、目標の建築と引っ越しをやるため、ばたばたしていてなんのお
役にもたてませんでした。
共同炊飯するにも、下の沢でソーメンやメロン、ビールを冷やすような、余裕のあ
る日程が必要だったのではないでしょうか。私たちや三成青年も、日常の生活に冷蔵
庫を活用できるようになりましたが、当初のキャンプでは、もっと自然の恩恵をじか
に受けて楽しみました。
今度はぜひ、四季の移り変わりもわかるような、余裕のある日程でおこしください。
虫や草木も、ドラマをみているように日々、変化していきます。
◇こちらこそ、どうも◇
茶古川さん(#8161)
こちらこそ、お茶をはじめ産直のお土産をいろいろいただき恐縮でした。「96夏
のキャンプ山猿塾」までに、せめて風呂を使えるようにし、台所もひまわり小屋から
引っ越せるようにするのが1つの目標でした。そうすれば、ひまわり小屋の共同施設
が、みなさんに開放できるからです。
その目標をやり遂げるための追い込みで、工事現場と変わらぬ状態でしたすので、
落ち着いて楽しんでいただけませんでした。御勘弁を。
でも、NATSUMIさんとともに、洗面所のドアの取り付けも助けていただき、とりあえ
ずは1つの目標をやり遂げることができました。今日は台所の棚なども造り、それら
しくなりました。今夏は分散型になりそうですが、いよいよ明日から「96夏のキャ
ンプ山猿塾」です。
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08199 ◆山猿塾だより◆90=参加・来訪日程 FAGRI掲載日 96/08/06
◇できるだけ前向きに◇
Miyazawaさん(#8193)
いつも自称「雑用係」さんで、お世話になっています。前回の大阪の「お客さん」
の件については、説明不足で誤解を受けかねないので、補足させいもらいます。
そもそも私たちは、世間常識からいえば「跳ね上がり」であるという自覚を持って
います。世間的な最大公約数からみれば、まだまだかけはなれた存在ではないかと思
っています。
そんな私たちが主宰している山猿塾に、世間並みの観光気分の「お客さん」も訪ね
てくれるようになったということは、たいへん喜ばしいことです。私自身は、世間の
常識や最大公約数に挑戦しても、それに従うという気はまったくありません。だが、
自分とかけはなれた現状を、必ずしも〈悲しい現実〉として悲観的には見ていません。
より広く、世間並みの「お客さん」をも抱擁してこそ、山猿塾が山猿塾としての役
割を果たせるようになれるとも考えています。ただ、それには、まだあまりにも力不
足です。正直いってくたくたになっている毎日です。なんとかして、もっと余裕のあ
る抱擁力を培いたいと思っています。
◇96夏キャンプ山猿塾参加・来訪状況◇
決めていた夏のキャンプ期間中には、突発参加専門のみえださん、京都府舞鶴市の
Uターン農家、姫路市から3度目の参加の4人家族と初参加の母子、京都府亀岡市の
三成青年の友人でした。いつものにぎわいに比べると、静かなキャンプでした。
最終日の5日(月)には、地元の丹波新聞の記者が取材にきましたが、そのときは
だれも参加者はいませんでした。記者は「大腸菌O−157で、どこでもキャンセル
つづきですよ」といっていました。
しかし、山猿塾の場合はかなり事情が違います。期間前から、毎週末がキャンプと
いう感じです。三成青年も、ひまわり小屋に定住して否応なく「受け入れ側」になっ
てしまいましたが、「やっと静かになった」と息をついていたほどです。
期間は終了しましたが、「だれでも、いつでも、どうぞ」という山猿塾の今後の参
加、来訪日程は、つぎのとおりです。
8月8日以降=KOHさん
10〜11日=三成青年の広島の友人
12〜13日=芝田まことさん一家5人(10〜11日から変更の可能性大)
21日=東京都調布市の大学講師ら7人
23〜25日=東京の拙著の女性読者と恋人ら4人
なお、京都のフォトジャーナリストの参加は中止になりました。また、まだ日程は
決まっていませんが、三成青年の奈良市の家族、東京で働いている私たちの娘たち、
女房の東京の友人などが訪ねてくれる予定です。さらに突発訪問の常習者も少なくな
く、姫路の4人家族もお盆のころに4度目にきてくれそうです。
というわけで、夏休みはキャンプ期間を決めても、あまり意味がなさそうなので、
来年からは期間なしにしては? と女房はいいます。どんなものでしょう?
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