「喫茶 ホワイト」
元町から神戸にかけてのJR高架下に「ホワイト」はある。 大正から昭和に変わるころ、大衆喫茶が神戸に誕生し、やがてホワイトと名乗るようになった。3〜40年以上も前には神戸市内だけでも70店を数えたホワイトの系列店も、震災などを経て数えるほどになってしまった。いまでも営業しているホワイトの一つがこの高架店である。


2003年10月23日撮影

メニューにはミルクコーヒーとはなっていたが、まぎれのないミーコであった。背の高いカップとロングなスプーンが往時を忍ばせるが、ミーコ専用のグラスがあったという。それは、厚めのグラスを取っ手付きの鉄製の容器にはめ込んだものである。店主の安原さんに見せていただいたが、ここホワイトではホットレモン用に使っているという。筆者宅でも亡くなった父親がそれを使っていたことを記憶している。
いまどき純喫茶でカフェオーレがおいしくて、たった200円であるのはホワイトだけではなかろうか。モトコー散策のついでに、ぜひ一息入れに寄って欲しい店である。安原さん夫妻が暖かく迎えてくれるはずである。


なつかしい響きのするミーコ(いまで言うカフェオーレ)

所在地:神戸市中央区元町高架通2−287(モトコー6丁目)
営業時間:午前7:00〜午後5:00 定休日:不定休
TEL 078-341-4343


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